1999 年 12 月
当時、体力に自信があった私は昼は、児童福祉関係の仕事、夜は運送会社の仕事を掛け持ちしていました。
そんな年の瀬、深夜の仕事帰り。何時もの様にバイクで帰宅中に私は、あろう事か居眠りをしてしまい、そのまま橋に激突。
結果、左腕の機能を失いました。
ただ、幸い、深夜で人通りがなく、誰も巻きこなかったことはせめてもの救いでした。
朝から深夜までの仕事。体には疲れが溜まり、悲鳴をあげていたのに、己に過信する私は、その悲鳴に気づかなかったのです。
しかし、全ては後の祭り。大学病院で14時間にも亘る神経の移植手術を受けましたが、一向に改善せず、下された診断は『左腕神経損傷による左腕関節機能障害』。
昨日まで普通に出来ていたことが、突然出来なくなる恐怖。
昨日まで、普通にあった日常が突如消えゆく堪らない不安。
「“左腕一本”で済んで良かった。命があっただけで、ラッキー。」
周囲から聞こえる声に苛立ち、背を向け…。気づけば、いつの間にか大切なものを無くしていました。
そして私の手元にあるものが届きます。それは、障害手帳(3級)でした。
「君は障害者。もう普通の事は出来ないんだよ」と言われているようで、とにかく現実を受け入れたくなかった。
でも、違いました。この「障害者手帳」こそが、私の新たな人生のパスポートだったのです。
人は誰でも“想う"がまま、自由に生きたいという、究極の夢を持ちます。
でも、多くの人は“想い"通りに生きられず、生き苦しさを覚えて毎日を過ごします。
でも、今からでも遅くはない。自由に生きるという、夢を叶えるため、やれる事は必ずあります。
自由に生きる為に必要なのは、五体満足であること?
違います。 障害者になったお陰で私は、体が不自由でも心豊かな人にたくさん出会うことができました。
大事なのは、どれだけ“想い"を込められるか?なんです。 自分に、そして、周りの人に。
私のテーマは決まりました。一人でも多くの方の“想い"を実現するお役に立ちたい。
想いとは、「相」手に「心」を通ずと書きます。 相心。。
皆様の“想い"は何ですか?